警察官からは、私の勤め先、連絡先なども聞かれました。
「被害届の内容を確認して、内容が正しければ、今日の日付とお名前と住所と電話番号を記入してください。」
「はい。」
重いバインダーに挟まれた、被害届を渡されましたので、見ました。
私の住所、名前、年齢や、被害にあった日時、場所、被害内容が書かれていました。
『7日19時30分から8日6時の間に、〇〇駐車場で車両フロントガラスとリアガラスを割られた。』
被害内容は、こんな感じに記入されていました。
1時間以上、話をしたのですが、これだけのためならば、もっと早く終わりそうな気がしました。
間違っていないため、日付と住所と名前を記入すると、
「ここに……と、記入してください。」
警察官は、『器物破損』と筆談してくださいました。
どういう被害があったか、記入するようでしたので、指示されたとおりに記入しました。
被害届の㊞のところを見せてから、携帯用の朱肉と黒のスタンプが一緒になったのを出して、黒に左手人差し指を押すようなしぐさをされてから、㊞のところに押すしぐさをされました。
拇印が必要なのでしょう。
「拇印ですね。わかりました。」
右にしようとすると、左手にするように指示されましたので、黒に左人差し指をつけて、㊞部分に押しました。
拇印は、朱肉かと思ったら、黒なのですね。
スタンプとしましたが、色が黒いだけで、指につけた感覚は墨汁っぼかったです。
指紋が物凄く、よくつきました。
警察官が、ポケットティッシュから、1枚ティシュを手渡してくださいましたので、お礼を言って手に取り、指をよく拭きましたが、黒いのは取れませんでした。
外では警察官2人が、フロントガラスに開いた穴の大きさを計ったり、駐車場の広さを計ったりしています。
お隣の娘さんが、学校へ行くようです。
40代くらいの女性の方が警察官と話をしていますが、近所の方でしょうか?
「車の修理代金の見積書が必要なので、見積書のコピーを〇〇〇〇交番か本署へ持ってきてください。
8日に車のガラスを割られた際の見積書を持ってきました。みたいなことを言ってくだされば、わかります。」
「わかりました。修理の見積書ですね。
交番の場所がわかりませんので、警察署にします。」
「車検証が必要なのですが、ありますか?」
「今、持ってきます。」
パトカーから降りて、私の車の被害状況を確認してくださっている警察官たちに頭を下げてから、助手席のドアを開け、ダッシュボードから車検証を取り出しました。
素手で開けましたが、警察官が一人で来られた時に、盗まれた物がないか問われて、運転席を素手で開けてしまって、その時は、よかったのかなと思いましたが、何も言われませんでしたので、気にしないで開けました。
車検証を手にしてドアを閉めると、警察官はパトカーから降りて、30代前半の警察官と話をしていました。
近づいて行くと、パトカーの後部座席を開けてくださいましたので、お礼を言ってパトカーに乗りました。
私が乗ったのを確認すると、ドアを閉めてくださってから、警察官は、運転席へ戻られました。
ドアくらい自分で閉められますので、そういう規則なのか、ちょっと気になったので、車検証をお渡ししてから、伺ってみました。
「先ほども、ドアを閉めてくださいましたけれども、逃げないようにとか、何かあるのでしょうか? 私は逃げませんけれども。」
「……?」
「いいんです! すみません。 気にしないでください。」
「……。」
警察官は、とても不思議そうな顔をされましたので、慌てて訂正しました。
なんだか、バカなことを聞いてしまいました。
「車検証を交番で、コピーさせてください。すぐにお返しします。」
「家にプリンターがありますので、今コピーしてきます。」
「はい。」
私はパトカーから降りて、部屋へ戻り、車検証をコピーしました。
印鑑が ないから拇印 なのかしら 自署であるなら 役所は不要
法すらも 努力目標 歯医師会 会員ならば 普通のことか