後から来られた警察官の一人が、私が乗っているパトカーの反対側のドアを開けて、私に笑顔で挨拶してくださいました。
「おはようございます。」
「おはようございます。申し訳ありません。お世話になります。」
30代前半と思われる警察官が、運転席に座っている警察官に声をかけて、その座席の後ろにかかっているカメラを持って行かれました。
現場の写真を撮られるのでしょう。
運転席に座っている警察官は、30代後半に見えました。
ドアが閉められると、警察官から、たずねられました。
「免許証は、お持ちですか?」
「あります。必要だと思って、持ってきました。」
車のガラスが割られていることを知って、部屋へ戻ったときに、免許証も必要だと思いましたので、ポケットに入れてきました。
スピード違反で捕まってしまったときに、免許証ケースごとお渡ししようとしたら、ケースから出すように指示されましたので、免許証だけをお渡ししました。
警察官は、私の免許証を見ながら、書き込んでおります。
すぐに、免許証を返してくださいました。
「ここにお名前と、生年月日を書いていただけますか?」
「はい。わっ、重い。」
バインダーに挟まれた用紙を渡されましたが、バインダーの後ろに分厚い本がついていて、とても重かったです。
記入するところに年月日と印刷されていますが、元号か西暦なのか、わかりませんので、伺いました。
「生年月日ですが、昭和……、でよいですか?」
「はい。」
記入して、お渡しすると、年齢をたずねられました。
「(私の年齢)ですか?」
「そうです。すぐにわかるなんて、頭がよいですね。私ならば、わかりませんよ。」
警察官は、無言で何か書かれていました。
「車のガラスが割れていることに気づいたのは、いつですか?」
「今朝の6時くらいです。除雪をしようと思って、車の上の雪を払う時に、気がつきました。
「車の無事を確認したのは、いつですか?」
「前日は仕事が終わって、夜の7時半ころ帰宅しました。その時に、ちらっと車を見ましたが、なんともありませんでした。」
「車の周りに、足跡とかありましたが?」
「いいえ。動物の足跡は、ありました。」
「雪で消えてしまったのですね。」
「はい。」
ネコかキタキツネか、わかりませんが、足跡がついていました。
もしも、犯人を目撃していたら、教えて欲しいです。
キツネさん 犯人見ても 教えない ネコも黙って 隠れて見てる
犯罪は 慣れているから 平気だと 無断で削り うそぶく歯科医