はははのはのおはなし

私の歯を勝手に削ったのは、逮捕されて無罪になった歯科医ではありませんが、無罪になったニュース記事を引用したところ刑事告訴され、刑事さんから取り調べを受けました。その記事は地方法務局を通じて、1年以上前に見られないようにされておりますが、その歯科医は私に対して、非常に強い処罰意志と逮捕を望んでおられるとのことです。

勝手に歯を削られたのは、卓上カレンダーをめくったから。

奥さんが、受付に来られました。

 

「510円になります。」

「はい。お願いします。」

 

私が、受付へ行くと、領収書を見せてくれたので、その金額を支払いました。

私は、重度障害者ですので、医療費は初診料のみで、とても助かっております。

 

「歯の状態を診たいので、一週間後くらいに、もう一度いらしてください。いつがよろしいですか?」

 

奥さんは、受付にある卓上カレンダーをめくって、2月にしてから私に見せました。

 

「平日は、今くらいの時間なら来られます。私は、いつでもよいですので、忙しくないときにお願いします。土曜日でも大丈夫です。」

「土曜日は、予約が多いので……。」

 

奥さんは、予約が書かれた、ベージュの紙をめくって見ました。

 

「夕方は5時すぎると、忙しくなります。4時半でもいいですか?」

「はい。大丈夫です。」

 

奥さんは、カレンダーの7日を指しながら言いました。

 

「では、7日はどうでしょう?」

「7日で、お願いします」

「7日にしますね。」

「はい。お願いします。」

「注文した品物は、その時でよいです」

「わかりました。ありがとうございました。」

「お大事に。」

 

次回の診察日が書かれた診察券を受け取り、奥さんに頭を下げてから、歯科医院を出ました。

診察には、行きたくないと思いました。