洗車をしてワックスがけをしていたところ、左隣の方が出て来られたので、声をかけました。
「先日は、警報装置を鳴らしてしまいまして、大変申し訳ありませんでした。 おみ足は、お怪我ありませんでしたか?
「はい……?」
「右隣さんから、左隣さんがドアをドンドンしてくださったと伺っております。ドアに足跡が無数についておりました。」
「あぁ……。」
「警報音は団地全体に鳴り響いて、右隣さんの娘さんが怯えるほど大きな音でしたので、大変ご迷惑をおかけしました。音は外にも聞こえたのですよね?」
「そうだよ!」と、得意気に答えました。
「ゴールデンウイーク中で、おられない方もいるので、聞いていないところもありますが、(ご近所の)Mさんは聞こえなかったと言っておられました。」
「Mさんは聞こえないかもしれない。」
「隣の棟も、聞こえなかったと言っておられました。」
「隣も聞こえなかったかもしれない。」
「(同じ棟の)他の部屋の方も聞こえなかったと言っていました。」
「聞こえなかったかもしれないね。」
「それでも、団地全体に響き渡って、右隣の娘さんが怯えるほど大きな音が外にも聞こえたのですよね?」
「いや……。聞こえたのは右隣さんの方に(玄関チャイムが)向いているから。」
「外は聞こえていないのですね。」
「聞こえていないかもしれない……。」目を合わせなくなりました。
「警報装置のスイッチを切っていただきいと市へお願いしたのですが、切ることはできないと言われました。左隣さんから、市へ切って欲しいとお願いしていただけませんか?」
「それはできない。」
「できないのは何故でしょうか? 警報装置は、すぐに触れてしまうところにありまして、何度か押してしまっております。今後も作動させないとは限りません。ご迷惑をおかけしないためにも、市へお願いして下さい。」
「迷惑していないから。」
「迷惑していないのに、ドアは靴跡だらけで、傷までつけられたのですか?よほど、大きな音で迷惑だったのだと思いました。」
「迷惑していないよ。心配したから、ドンドンした。」
「いつもドアを思い切り閉められて、びっくりすることがありますので、それかと思っておりました。お風呂から上がって、警報装置が作動されていることに気づいて、装置を切ってから、廊下に出ましたが、どなたもおられませんでした。どなたも警報器を作動させたことに気が付かれなかったのだと思いまして、安心したのですが、翌朝、右隣さんからものすごく大きな音が鳴り響いたとのメールをいただいて、とても驚きました。迷惑をおかけしてしましたよね?」
「迷惑なんてしていないよ。心配しただけさ。」
「心配して下さったのでしたら、管理会社の方が来られるまで、待っていませんか?連絡したら、お部屋に戻られたのですよね?それは心配していないのだと思います。」
「連絡は右隣さんがしたの。連絡したから大丈夫だと思って……」
「管理会社が来るまで、何時間もかかる訳ではありませんので、心配ならば待つと思います。例えば、本当に私が具合悪かったとして、連絡したらお部屋に戻るのですね?倒れている方がいて、救急車を呼んだら、電話したからと、その場を立ち去りますか?」
「……。」
「心配していないから、部屋に戻られたのですよ。本当に心配してくださったのでしたら、管理会社が来るまで、待っていていただきたかったです。」
「……。」
「まだ、全員に伺っておりませんが、外部に聞こえていないようでしたら、みんなで集まって、警報音がどのくらいの音か確認したいです。管理会社に立ち会っていただいても構いません。」
「……。」
「こういうことが続くと、本当に困るので、市へ警報器を切って欲しいとお願いして下さい。」
「市から仕事をもらっているので、それはできない。」
「迷惑かけてしまって、本当に申し訳ないと思っております。市へは左隣さんと右隣さんの名前も出してあります。警報器を切っていただきたいと、市へお願いして下さい。」
「できないから」
「私も本当に困っております。お願いします!市へ警報器を切って欲しいとお願いして下さい。」
「そういうことはしない。」と、車に乗って行かれました。
いやぁー、私もしつこいですね。
しかし、市から仕事をいただいていると、聴覚障害者が聞こえないのをよいことにして、ドアを足跡いっぱいに蹴り飛ばし、ドアに傷をつけるのはよいのですね。
困っている障害者がいるので、何とかしてあげて欲しいという方が、簡単だと思いました。
続きます。
障害者 虐めてみたら 強かった 反撃されて タジタジでした