以前、秋川滝美著『居酒屋ぼったくり』の中で、安いのに燗にすると香り豊かで、とてもおいしい日本酒になるとありましたので、呑んでみたい話を書きました。
それは、新潟県にあります吉乃川株式会社の厳選辛口吉乃川です。
近所のスーパーで、720㎖で税別658円という、庶民的な安いお酒です。
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2018SAKA・普通酒部門でゴールドメダル受賞酒という紙が、瓶についております。
受賞するくらいですので、絶対においしいと思い、冷で呑んだことがありますが、おいしいとは思えませんでした。
好みは人それぞれですので、審査員の好みだったのだと思いました。
しかし、燗にするとおいしいと小説で読みましたので、購入してみました。
私は冷酒が好きですので、徳利がありません。
大きめのぐい吞みで、少しだけ燗にしてみることにしました。
電気ケトルでお湯を沸かして、お湯を鍋に移してから再び沸騰させて火をとめました。
ぐい吞みに入れた日本酒にラップをして、それを鍋の中に入れ1分程度、待ちました。
徳利ですと、ラップの表面が膨らむくらいとありましたが、びったりとラップすることができなかったため、お酒に指を入れて、人肌程度になっているのを確認しました。
人肌の日本酒を口に含んだところ、香り豊かで、まろやかな味になり、びっくりするくらいおいしかったです。
実は、暖める前に一口呑んでみたのですが、とても呑みやすくアルコール入りの水と言う感じで、癖のある日本酒の方がよい私には、物足りなかったです。
温めただけで、こんなに味が変わるのですね!
おいしかったので、次は3分くらいお湯に入れて、熱燗にしてみました。
香りが際立ち、とろみが出て、これもまたおいしいです。
1合半くらい飲んでしまいました。
日本酒は、温度によって味が変わるのを知っておりましたが、こんなに変わるなんて、嬉しい発見です。
今まで、燗は好きではなかったのですが、これから寒くなりますし、温めた日本酒を楽しみたいです。
しかし、こんな呑み方を覚えてしまったら、のん兵衛と言われても否定できませんね。
徳利を買って来なくては、いけなくなってしまいました。
日本酒は 温度変化で 味変わる 冷が好きだが 燗もいいよね
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