若い警察官が私の手を取り、テーブルの上に、そっと置きました。
そして、上からやさしくさするようにしながら、私の小指を回しました。
薄い手袋をしている警察官の手が、とても暖かく、その手袋を外して温もりを感じたいわ♪
そんな風に楽しめればよかったのですが、車のガラスを割られての指紋採取ですので、少しも楽しくありません。
私は被害者なのに、何故、こんなに苦労しているのでしょうか?
それでも、小指は一度で、採れたような気がします。
20代前半の警察官が指紋を採り、それを20代後半の警察官へ見せて、うなずいたら、次の指という風にしているのですが、採取されている側の方が、ずれたというのはわかります。
20代後半の警察官が、うなずかれたのですが、ずれたのにいいのかな? と思いました。
何度も採り直しをしていて、疲れたので、ずれたとは言いませんでした。
やっと左が終わり、今度は右手になりました。
時計を見ますと、仕事へ行くのに十分間に合う時間でした。
残り5個ですので、休まないで仕事へ行こうと思いました。
次は右手なので、手袋をした警察官が私の右側へ来られました。
指紋採取の時に、ずれたのがわかった時は「ずれました」と、自己申告して、もう一度、採取しました。
どうせ採られるならば、きちんとしたのを残したいです。
しかし、薬指の時は、上手く採れなくて苦労しました。
指の側面をテーブルの上の紙に置くだけでも痛いのに、それを回すと無理な体制になって、ずれまくりました。
中指側の側面から、小指側に回して採取するのですが、途中でずれてしまいます。
「逆側に回すという訳には行きませんよね? 上手く回せません。……いえ、頑張ります。」
小指側から、中指の方へ回してみましたが、あまり変わらなかったです。
今はスキャナみたいので、指紋も採れるのではないでしょうか?
機械に手を入れるだけで、手を立体的に採ることができると思います。
どうして指紋だけ、こんなに原始的な方法なのでしょう?
デジタルでは、ダメなのでしょうか?
何度もやり直しをしながら、ようやく右手の指紋採取が終わりました。
やっと解放されると思ったのですが、20代後半の警察官が言われました。
「次は、指の指紋を採ります。」
まだまだ、指紋採取は続くようです。
指紋採り 原始的すぎ 大変だ スキャナでピッと できないものか
説明を しないで削る 歯科医様 患者に意思が あること知らず