歯科衛生士さんから呼ばれたので、診察室へ入りました。
診察の椅子に座わると、歯科用のエプロンをつけてくださいました。
ここでは、不織布をエプロンホルダーに挟んで使っており、使い捨てのようです。
衛生士さんが置いてくださった紙コップで、口をゆすいで待ちました。
先生が来られました。
「こんにちは。よろしくお願いします。」
「こんにちは。どうですか?」
「しみ止めをつけていただいた直後はよいのですが、段々としみるようになります。」
「繰り返しつけていると、そのうちにしみなくなるかもしれません。しみ止めが効かないようでしたら、レーザー治療をしましょう。」
「レーザーを使うと、しみなくなりますか?」
「レーザーもすぐに効くという訳ではなく、繰り返し当てていると、しみなくなります。」
「すぐには効かないのですね。」
「はい。今日は、しみ止めで様子を見ましょう。」
「はい。お願いします。」
「それから、上の歯のクリーニングをしますね。」
「はい。お願いします。」
診察室に、衛生士さんと二人きりになりました。
『上の歯のクリーニングをします。痛いときや、嫌な感じがしたときは、我慢しないで、すぐに左手を上げてください。』
「左手ですね。わかりました。」
『絶対に、我慢しないでください。』
「わかりました。」
ここの歯科では、治療中に痛い時は、我慢しないように指示してくださるのは、安心できます。
『椅子を倒します。』
「はい。」
椅子が倒されると、目にタオルがかけられました。
タオルは軽くかけられましたので、下の方から周りの様子が見られました。
ライトがついたので、明るくなりました。
『クリーニングをします。』
「はい。」
タオルを少しめくられて、メモを見せてくださいました。
私は、口を開けました。
上の奥歯から、クリーニングをされました。
痛い! と思ったので、直ぐに左手を上げました。
衛生士さんは、器械を当てるのを他の箇所へ移動しました。
また、痛かったので、左手を上げると、同じように痛いところには、当てないようにしてくださいました。
勝手に削られた歯のところは、軽くしかしませんでした。
思い切り機械を当てられたら、痛かったことでしょう。
クリーニングが終わったようで、私のアゴを軽く押さえて、口を閉じるように指示されました。
ライトが消され、目にかけられていたタオルが取り除かれました。
「椅子を起こします。」
「はい。」
「口をゆすいでください。」
「はい。」
私は、紙コップで口をゆすぎました。