はははのはのおはなし

私の歯を勝手に削ったのは、逮捕されて無罪になった歯科医ではありませんが、無罪になったニュース記事を引用したところ刑事告訴され、刑事さんから取り調べを受けました。その記事は地方法務局を通じて、1年以上前に見られないようにされておりますが、その歯科医は私に対して、非常に強い処罰意志と逮捕を望んでおられるとのことです。

勝手に歯を削られたのは、どうしても歯医者は怖いから。

歯科へ行くのは、とにかく怖いです。

何をされるのか、わからないと思いました。

自分で予約して、納得しているつもりでしたが、怖いのは、どうやっても怖いです。

 

仕事が終わったので、職場のトイレで歯を磨きました。

お昼を食べた後にも磨きましたので、そのままでも大丈夫なのですが、念には念を入れて磨きました。

これから、歯科へ行かなくてはならないかと思うと憂鬱です。

 

歯を磨き終えて、鏡で磨き残しがないかどうかを見ました。

鏡には、顔色が悪く、生気が感じられない女が映っていました。

鏡に向かって、微笑んでから、トイレを出ました。

 

外を歩いていても、やっぱり怖くて、このまま家に帰りたいと思いました。

歯科の建物が見えてくると、泣きたくなってきました。

歯科なんて、行きたくないのですが、行かないと水分を取るもの大変になっていますので、勇気を出して、ドアを開けて中に入りました。

受付の方が、笑顔で迎えてくださいました。

 

待合室にいても、落ち着かなくて、どうしてよいのかわかりません。

テレビを見ても、週刊誌を見ても、頭に入りません。

待合室にある給水器から、水とお湯を混ぜたのを口に含んで、喉の渇きを潤しました。

勝手に歯を削られてから、水分が上手く取れなくなりましたので、喉がイガイガしていました。

 

あー、怖い。怖い。怖い……。