しみ止めをつけていただくと、何故か歯が温かくて、ジンジンしました。
食欲はありませんでしたが、昨夜も食べていませんので、軽く食べました。
噛まなくても食べられる物を人肌の温度にして、食べました。
多分、玄米ご飯、味噌汁、目玉焼きだと思います。
当時、味噌汁は、具だけ食べていました。
人肌にしても、汁をすすると、歯にしみて嫌な感じがしましたので、少しだけしか飲めませんでした。
それでも、しみ止めのおかげで、削られた歯に舌で触れられるようになり、酷くしみなくなりました。
他の歯科へ通院しなくてはいけませんので、通院しやすいことだけを考えて、勤務途中にある近所の歯科にしました。
職場の先輩は、違う歯科を勧めてくれましたが、長く通うことになると思いますので、そうしました。
先輩によると、ここの先生は若くてイケメンだそうです。
ちょっと楽しみです。
熱がありましたが、予約するために行ってきました。
私は聴覚障害者なので、電話ができません。
他の歯科医のやり残しを治療するのは、嫌がられるのではないかと思い、説明のために、お手紙を作成しました。
もしも、断られたら、他の歯科へ行こうと思いました。
HPによると、診察時間は9時30分からでしたが、患者さんがいない時の方がよいのではないかと思い、朝9時すぎに伺いました。
受付の方が、待合室の清掃をしていました。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
「こちらは、9時半からですよね?」
「はい。そうです。」
「清掃中に伺って、申し訳ありません。私は、〇町の〇〇と申します。
他の歯科へ通院していたのですが、途中で治療を中止されました。
そういう患者は、問題がありそうで、先生が診たくないと思われたのでしたら、断っていただきたいです。
先生にお手紙を書いて来たのですが、読んでいただいても、よろしいでしょうか?」
「はい?」
受付の方に、持参したお手紙を渡しました。
『はじめまして。〇〇と申します。
私は聴覚障害者なので、筆談していただけると助かります。
予約をさせていただきたいです。
月曜日から木曜日までは、午後4時半から、金曜日と土曜日は、いつでも大丈夫です。
昨日まで、ある歯科に通院していたのですが、断りもなく健康な歯を削られてしまい、削って欲しくなかったことを申し出ましたら、治療を中止されました。
クレーマーと思われてしまったのかもしれません。
私の治療をしたくないとお考えでしたら、他をあたります。
聴覚障害がありますので、面倒くさいと思います。
治療をしていただきたいのは、削られて、しみるようになってしまった上前歯3本です。
昨日、無理を言って、しみないお薬をつけていただきましたので、しみなくなりましたが、薬が切れるとしみるのではないかと思います。
処方していただけるのでしたら、とても助かります。
できれば、なるべく削らない治療をお願いします。
それから、上前歯の神経が抜いてある歯の詰め物を取り替えて欲しいです。
歯石は、上だけ取っていただきましたが、ついているようでしたら、歯石も取っていただきたいです。
よろしくお願いします。』
受付の方は、読んだ後、メモ用紙に書いてくださいました。
『まだ、先生は来ていませんが、大丈夫だと思いますので、予約しませんか?』
「お願いします。」
『なるべく早い方がよいですよね?』
「はい。お願いします。」
受付の方は、予約表を見ながら、平日の午前を指差しました。
「仕事が終わるのは、何もなければ午後3時15分です。午後4時までに伺えるとは思いますが、ご迷惑をおかけしては申し訳ないので、午後4時半以降にしていただきたいです。」
「そうですか。あっ、(手紙に)書いてありますね。」
「お昼休みに来ることも可能ですが、午後1時すぎからですので、ここもお昼休みですよね?」
「そうです。では……。」
受付の方は、22日を指差しました。
「大丈夫です。」
『22日、水曜日、16時30分でよろしいですか?』
「はい。お願いします。」
『お名前と住所と電話番号を書いてくださいますか?』
「電話はありますが、お電話をいただいても、出ることができません。記入した方がよいでしょうか?」
『お名前と住所を記入してください。』
渡された用紙に、名前と住所を記入してお渡ししました。
受付の方は、新しい診察券に、私の名前と予約日時を記入して、渡してくださいました。
「ありがとうございます。」
『22日、16時30分にいらしてください。』
「はい。お掃除中にお邪魔しまして、本当に申し訳ありませんでした。お掃除を続けてください。」
「はい。お大事になさってください。」
私が頭を下げると、受付の方も笑顔で頭を下げてくれました。