「歯石を取りますね。上からしていきます。」
「はい。」
「椅子を倒します。」
「はい。」
歯科衛生士さんが、診察台の椅子を倒しました。
衛生士さんが、椅子に座って、歯石取りの機械を手に取りました。
私は、口を開けました。
「失礼します。」
奥歯から、順番に歯石を取ってくださいました。
機械が当たって、痛い時がありましたが、我慢しました。
痛い歯に限って、丁寧にされて、顔をしかめました。
この日は、上の歯の歯石だけを取りました。
以前、通院した時も、歯石取りは2回にかけてしていただきましたので、下の歯は次回、してくださるのだと思います。
そう言えば、ここの歯科では「痛かったら、言ってください。」と言われたことがありません。
他の歯科では、合図するように言ってくださいます。
言われないと、痛くても我慢しなくてはいけないと思ってしまいます。
それから、歯石を取ることを同意したかどうか、よく考えました。
歯を削られた後で、院長先生から、こう言われたような気がします。
「これからマウスピースの型取りをします。その後で、歯石を取ります。」
私は「歯石を取って欲しい。」とは、言っていません。
「歯石を取りますか?」とも、問われていません。
「歯石を取ります。」と言われて、歯石を取ることになりました。
治療中に痛みを感じた時の合図と歯石のことは、この話を書いていて気がつきました。