はははのはのおはなし

私の歯を勝手に削ったのは、逮捕されて無罪になった歯科医ではありませんが、無罪になったニュース記事を引用したところ刑事告訴され、刑事さんから取り調べを受けました。その記事は地方法務局を通じて、1年以上前に見られないようにされておりますが、その歯科医は私に対して、非常に強い処罰意志と逮捕を望んでおられるとのことです。

勝手に歯を削られたのは、木っと気のせい。

誰もいない待合室の壁側の椅子に座って、私は周りを見渡しました。

受付カウンターや診察室のドア、本棚、ゴミ箱にも木が使われています。

ポスターや歯ブラシがなければ、医院というよりは部屋のようです。

青い布製の一人用椅子を並べて、ソファーのようにしてあります。

受付前に背中合わせにして6脚、壁側に5脚あり、背もたれが低いので、部屋の中を見渡すことができます。

私は、呼ばれることを考えて、診察室に近い椅子に座りました。

 

診察室側の壁には、木製のからくり時計がかかっています。

それは、正時メロディとともに、人形が動き出します。

小人を思わせる小さな人形は、とてもかわいいです。

正時に居合わせると、ちょっと嬉しかったりします。

 

あーあ。診察を受けることに、なっちゃった。

しばらく来ていないし、年に1度は診てもらった方がよいのはわかっていたけれども、歯医者は苦手だから、なるべく来たくない。

これも営業のためだから、仕方がないよね。

きっと詰め物、全部取り替えだね。

1ケ月は、通わないとならなくなってしまった。

今は忙しくないから、いいかな。

 

そんなことを考えながら、診察室のドアを見ていました。