はははのはのおはなし

私の歯を勝手に削ったのは、逮捕されて無罪になった歯科医ではありませんが、無罪になったニュース記事を引用したところ刑事告訴され、刑事さんから取り調べを受けました。その記事は地方法務局を通じて、1年以上前に見られないようにされておりますが、その歯科医は私に対して、非常に強い処罰意志と逮捕を望んでおられるとのことです。

勝手に歯を削られたのは、くまモンのせいではないよ。

洗面所には、使い捨ての歯ブラシと小袋入りの歯磨き粉、小さ目の紙コップが置いてありました。

歯ブラシは、どれもカラフルで、私はピンクを手に取りました。

ピンクは、濃い目の色でした。

歯ブラシを袋から取り出して、水色の歯磨き粉を少しつけました。

歯磨き粉は多すぎて、全部使ってしまうと、口の中が泡だらけになってしまいそうです。

 

紙コップには、歯ブラシを持ったくまモンが印刷されていました。

くまモンは、赤いホッペがかわいい黒くまで、熊本県ゆるキャラです。

どなたの好みか知りませんが、くまモンが好きなのでしょう。

それは奥さまかな? と思いました。

 

私は、くまモンの紙コップに水を入れて、歯ブラシをコップの中に入れて濡らしてから、歯磨き粉を3分の1くらいつけて、歯を磨きました。

歯磨き粉は、さわやかなミント味でした。

お昼を食べたあとに、歯を磨いていますので、食べかすはついていないとは思いましたが、鏡を見ながら丁寧に磨きました。

 

歯を磨きながら、受付を見ると、奥さんが、何かを探しているようでした。

何となく、私のカルテを探しているような気がしました。

 

歯を磨き終えた私は、もう一度、鏡で磨き残しがないかどうか確認しました。

気が引けましたが、少ししか使っていない歯磨き粉と紙コップを捨ててから、奥さんに声をかけました

 

「使用させていただいた歯ブラシは、1回で捨てるのはもったいないので、貰って帰ります。掃除に使わせていただきますね」

 

笑顔でうなずいた奥さんは、探し物が見つかったようで、診察室へ行かれました。