はははのはのおはなし

私の歯を勝手に削ったのは、逮捕されて無罪になった歯科医ではありませんが、無罪になったニュース記事を引用したところ刑事告訴され、刑事さんから取り調べを受けました。その記事は地方法務局を通じて、1年以上前に見られないようにされておりますが、その歯科医は私に対して、非常に強い処罰意志と逮捕を望んでおられるとのことです。

勝手に歯を削られたのは、市役所のロビーは寒いから。

「寒いですので、上着はそのままでお願いします。私も帽子だけ取りますが、コートは着たままにします。」

「えっ、じゃぁ。すみません。」

 

椅子に座る際に、Uさんが上着を脱ごうとされているので、注意しました。

推進委員の方にも声をかけました。

 

「寒いですので、上着を着てください。」

「大丈夫です。」

「風邪を引かれても困りますので、着てください。」

「本当に大丈夫です。」

「そうですか? 寒くなる前に着てくださいね。寒いと思ってからでは、風邪を引いてしまいます。」

「わかりました。」

 

私の前に、お二人が席に着きました。

 

「筆談具は、持って参りました。」

「私も、あります。」

 

Uさんが、A4バインダーに紙を挟んだ物をテーブルに出されました。

私も、携帯用のホワイトボードを出しました。

 

「改めまして、私は〇〇総合振興局社会福祉課地域づくり委員会のUと申します。こちらは、地域づくり委員会推進員の……さんです。」

「◎△$♪」

「〇〇(私の名前)です。よろしくお願いします。」

 

私は聴覚障害があるため、ところどころ、何をおしゃっているのかわかりませんが、お互いに頭を下げて自己紹介をしました。

 

「わざわざ雪の中、お越し頂き、ありがとうございます。〇〇(地名)は雪が多くて、驚かれたのではないでしょうか?」

「〇〇〇(地名)は、こんなにありません。雪が多くて、驚きましたよね? 靴も、これで歩けるか心配になりました。」

 

Uさんは冬用のブーツを履いていましたが、推進委員の方の靴を見ると、ヒールが3㎝くらいの、甲が開いているものでした。

 

「こちらではブーツか長靴でなければ、歩くことができません。大丈夫でしたか?」

「何とか歩けました。」

「よかったです。本当に寒くありませんか?」

「大丈夫です。たくさん着ていますから。」

 

そう言われた推進委員の方は、寒そうに見えました。