はははのはのおはなし

私の歯を勝手に削ったのは、逮捕されて無罪になった歯科医ではありませんが、無罪になったニュース記事を引用したところ刑事告訴され、刑事さんから取り調べを受けました。その記事は地方法務局を通じて、1年以上前に見られないようにされておりますが、その歯科医は私に対して、非常に強い処罰意志と逮捕を望んでおられるとのことです。

勝手に歯を削られたのは、治療後も先生が来てくれるから。

先生が来られました。

ここの歯科では、治療が終わると必ず、先生が来られます。

他の歯科では、先生がなさる処置が終わると、衛生士さんたちに任せて、他の患者さんのところへ行かれ、それっきりです。

治療後に、伺いたいことがあれば、直接、先生に聞けるのは、よいことだと思います。

しかし、忙しいときには、そこまでしなくてもよいのではないかと思いました。

 

「どうですか?」

「上の歯のクリーニングと、しみ止めをつけていただきました。」

「まだ、しみるようでしたら、レーザー治療をしましょう。」

「はい。」

「お大事にしてください。」

「はい。ありがとうございました。」

 

先生が、患者さんの元へ戻りました。

衛生士さんが、エプロンを外してくださいましたので、診察の椅子から降りました。

 

「ありがとうございました。」

「お大事になさってください。」

 

衛生士さんにも挨拶をして、上着と荷物を持って、診察室を出ました。

待合室で待っていると、受付の方へ、衛生士さんがカルテを渡して指示していました。

受付の方が、うなずいています。

衛生士さんが去られました。

少し経って、受付の方が私に合図してくださいました。

受付へ行くと、メモを見せられました。

 

『次回の予約は、3月24日、午後4時でいかがでしょうか?』

「金曜日ですね。はい。お願いします。」

 

近くにあった壁掛けカレンダーで確認してから、返事をしました。

 

「お大事になさってください。」

「ありがとうございます。」

 

予約日時が記入された診察券を受け取って、歯科を出ました。