診察室には、歯科衛生士さんと私だけになりました。
『歯茎のチェックをします。』
「はい。お願いします。」
衛生士さんから、先が針のようになっている銀色の細い棒を見せられました。
『これから、歯茎をこれでついていきます。痛いかもしれませんので、我慢できないときは、左手を上げてください。』
「はい。左手ですね。」
「椅子を倒します。」
「はい。」
椅子が倒されました。
衛生士さんが、私のアゴに手をかけられましたので、口を開けました。
歯茎と歯の間を順番に、ついているようです。
痛くはありませんので、そのままにしていました。
上が終わると、アゴの下を押さえられましたので、口を閉じました。
ずっと口を開けていますと、アゴが疲れますので、休みを入れてくれたようです。
再び、アゴを掴むようにされましたので、口を開けました。
今度は、下の歯茎のチェックをしてくださいました。
アゴの下を押さえられ、口を閉じました。
「椅子を起こします。」
「はい。」
「口をゆすいでください。」
「はい。」
椅子が起こされたので、指示通りに口をゆすぎました。
『歯茎は、とても健康です。出血もありません。』
「よかったです。」
『これに記入して、いただけますか?』
用紙を渡されたので、手に取りました。