「今日は、しみる歯に、しみ止めをつけます。詰め物の取り替えは、次回にしましょう。」
「はい。」
「先に、歯のチェックをします。」
「はい。」
「では。」
「丁寧に説明してくださって、ありがとうございました。」
私は頭を下げて、先生を見送りました。
歯科衛生士さんが、来られました。
『眼鏡を外して、ここへ置いてください。』
「はい。」
書いてくださったとおり、診察台のテーブルの上へ置きました。
再び、何か書いてくださいますので、体を起こして外した眼鏡をかけました。
「眼鏡を外すと、ほとんど見えないのです。」
『これから、歯のチェックをします。眼鏡を外してください。』
「はい。台に置かないで、持っています。」
『椅子を倒します。』
「はい。一々、書くのは大変ですので、身振りで指示してください。眼鏡とか、倒すとか。口元を見れば、多少はわかります。」
眼鏡の時は、眼鏡のツルを持って外すしぐさ、倒すは、手を顔の前で立てて、甲側に倒すしぐさをしました。
椅子が倒され、目にタオルがかけられました。
ライトがつけられたようで、明るくなりました。
何をされるのか、ドキドキしましたが、削られる心配はないと思いました。
見えないと、余計に怖いです。
タオルが、少しめくられて、紙を見せられました。
『口を開けてください。』
「口元を触ってくだされば、口を開けますので、書かなくても大丈夫ですよ。」
タオルが再びかけられましたので、口を開けて待ちました。
口の中に、棒状の物を入れられて、歯を触っています。
奥歯から前の方に向かって、順番にしています。
治療している歯や残存の歯を記入しているのだと思います。
治療している歯はたくさんありますが、親知らずを1本抜いただけです。
アゴを触られ、口を閉じるように指示されました。
上の歯のチェックが終ったのでしょう。
口元を触られましたので、口を開けました。
今度は、下の歯のチェックです。
長く口を開けていると疲れますが、ここは適度に、口を閉じて休ませてくれました。
アゴを触られ、口を閉じると、目に置いていたタオルが除けられました。
『椅子を起こします。口をゆすいでください。』
「はい。」
椅子が起こされたため、口をゆすぎました。